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建具屋さんでよく使われる材料

こんばんは!施工管理担当の西本進之助です(^_^)
今日は、建具製作に最も使う材料についてです。

スプルース

日本中の障子やドアの半数以上は、
この材料で作られていると言っても過言ではありません。
軽くて響きが良い為、
ピアノギターにも使われる材料です。
日常生活ではあまり聞かない名前ですよね。
私は建具屋歴7年目になりますが、
仕事を始めた初日、
「スプ・・・? ん?なんて言われた?スプルース??(゜_゜)」
って感じでした(笑)
普通に生活していたら聞くことがあまりないですよね。
正式には、アラスカのシトカ地方が主産地の為、
「シトカスプルース」と呼ばれます。
弊社では、シトカスプルースの他にも、
カナダからアメリカのニューメキシコ州まで広く分布する
「ホワイトスプルース」も使用します。
では、なぜ“スプルース”という材料が広く使われるのでしょうか?

スプルースの特徴

特徴① 柔らかい木目が通り、大きな材料が取れる
すごく大きな丸太ですよね。
ここから製材されて↓
弊社で入荷する時はこんな感じになっています。  
特徴② 加工性が良好
スプルースはあまり堅くなく、
工場での機械作業や手作業もしやすい材料です。
特徴③ 光沢がある
仕上げのカンナをかけることで、光沢のある仕上げになります。
特徴①の通り、木目が通っているので逆目になりにくいです。
特徴④ 樹脂が少なく、匂いもきつくない
実は木材の匂いって、結構気になる方が多いです。
近年、匂いに敏感な方が増えている気がします。
ヒノキのような良い香りがするわけではないですが、
ほぼ無味無臭といわれています。(私が食べて確認したわけではないですが・・・笑)
特徴⑤ 価格帯も中程度
価格が著しく安い材料ではありませんが、
高くはない材料です。
特徴①~④がある上で、価格帯もお手頃だと使いやすいですよね!

いつまでも あると思うな 親と“スプ”

数年前、ピアノの値上がりが話題になりました。
ピアノの材料である、スプルースの価格が上昇したからです。
大きな材料を取る為の大木は、
育つまでに100年超の年月がかかります。
地球温暖化“等”(※)の影響で、木の生育が早まり、
年輪のよく詰まった良質の木材が希少となったのです。
※実際に地球温暖化が起こっているのか否か分からないので“等”としております。
建具材のスプルースも、近年良質な材料が少なってきています。
最近では、良質な材料の不足を理由に、
集成材の表面にスプルースを薄くそいだ物(俗に単板といいます)
を貼りつけた材料がよく使用されたりします。
弊社では、数十㎥を輸入して、
できるだけ良質な大き目の素材を建具に使用し、
悪い箇所を避けながら、細い部材を取り分けているので、
何とか無垢材の安定供給ができております。
写真のように、かなり気を使いながら、
材料取りをしています。
木取作業は重要な仕事で、
弊社では、最年長の職長が木取作業を仕切っています。
限りある資源をいつも大切に扱ってくれる
職人さんたちに感謝です^ ^